2024年02月16日 |
公取委「問題なし」周南5社 脱炭素推進へ |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:東ソー |
周南コンビナート(山口県)を形成する出光興産・東ソー・トクヤマ・日鉄ステンレス・日本ゼオンの5社は16日、カーボンニュートラル実現に向けた共同行為について公正取引委員会から「独占禁止法上問題がない」との回答を受け取ったと発表した。 現在5社は、2030年に向けた年間100万トン超のカーボンフリーアンモニア供給体制の確立を目的とした企業間での情報交換に続いて、2050年には発電など用役設備の統廃合について共同検討を進めていく方針を固めている。 また、周南地区ではバイオマス化学品への転換・使用済みプラスチックリサイクルなどの資源循環、CO2の固定化・活用(CCUS)といった、コンビナートのカーボンニュートラル化に向けた包括的な取り組みについても検討して行きたい意向だ。 今回、政策当局から「法的に問題はない」との“お墨付き”を得たことで、カーボンニュートラルに向けた5社の取り組みが進展することが見込まれる。また、併せて今回は、当局から新しい分野への開かれた議論を推進する、特別な情報遮断処置(クリーンチームの組成等)も必要ないとの見解が示された。これにより5社は今後、迅速的かつ実効的な検討を進めていく方針だ。2030年には周南コンビナートに年間100万トン超のカーボンフリー大型アンモニア供給体制が構築されることがほぼ確実となった。 ニュースリリース参照 https://www.tosoh.co.jp/news/release/2024/20240216.html |