2024年02月16日
帝人、新食材「モルビオ納豆菌」発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:帝人

 帝人グループで納豆菌や乳酸菌などのプロバイオティクス製品を製造販売する(株)帝人目黒研究所(本社:大阪市中央区、三好孝則社長)が、新たに一般食品への活用も期待される納豆菌の加熱殺菌体を開発し「モルビオ納豆菌」として、3月1日から販売開始すると発表した。「モルビオ納豆菌」は、2月20日から東京ビッグサイトで開催される「健康博覧会2024」に展示する。。

 納豆菌は、芽胞(がほう)と呼ばれる、耐久性の高い細胞構造を有しており、加熱や洗浄などの工程を経ても
芽胞が残存しやすく、生産ライン上の難点があった。同社は今回、あらかじめ納豆菌を加熱殺菌することにより発芽や増殖を抑え、納豆菌の機能を生かしながら一般食品へ適用可能な納豆菌加熱殺菌体を開発した。

 研究所ではすでに、大腸内の環境を模倣した「腸内細菌叢モデル」内で、モルビオ納豆菌が整腸作用に関わる
短鎖脂肪酸の産生を促進していることを確認している。また、一部の乳酸菌およびビフィズス菌の菌量を増加させることも確認済だ。今後さらなる素材の開発や製品ラインアップの拡充につなげていきたいとしている。

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1708072557.pdf