2024年02月19日
伊藤忠、米国の大型太陽光発電所3件 開発完了
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:伊藤忠商事

 伊藤忠商事は19日、米国で進めていた大型太陽光発電所3案件が建設に必要な開発業務をすべて完了したと発表した。米国で再生可能エネ事業を手がける、伊藤忠100%出資のTyr Energy Development Renewables, LLC(本社:カンザス州=TED社)が一連の開発体制を構築した。

 米国政府は「2035年までに電力部門のCO2排出ゼロ」、「2050年までにカーボンニュートラル」という環境目標を掲げており、再生エネ市場の成長が見込まれている。

 伊藤忠は2022年、米国に再生エネ開発を目的にTED社を設立し、日本企業で初めて北米で大型太陽光発電の開発体制を確立した。TED社は現在イリノイ州で2件、アーカンソー州で1件、計3件合わせて約4ギガワット(原子力発電所4基分)の太陽光発電所を開発してきた。
 
 完成した太陽光発電所は再生可能エネルギーを運営するAdapture Renewables, Inc.(アダプチャーリニューアブルズ)が引き取り、電力供給を行っていく予定だ。3案件合計発電量は333メガワット(米国家庭約72,000世帯分)、年間約60万トンのCO2排出削減が期待されている。