2024年02月20日 |
産総研、CO2排出と製造コスト最小化法開発 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:産業技術総合研究所 |
産業技術総合研究所 化学プロセス研究部門の片岡 祥研究グループ長らは19日、化学品を生産する全工程を通してCO2排出量と製造コストを最小化する溶媒を、シミュレーションにより選択や・評価できる方法を開発したと発表した。 この方法は、合成反応に用いる溶媒について、目的化学品の反応収率だけでなく、物質の抽出や使用後のリサイクルプロセスまでも考慮しているという。 化学品の合成反応では、反応収率の一番良い溶媒が用いられている。だが、リサイクルプロセスの性能が悪い場合、反応収率が高く合成反応に最適と選択した溶媒が、生産プロセス全体ではCO2排出量と製造コストについて最適でないことがある。 今回開発した評価方法は、目的化学品の反応収率だけでなく、抽出や溶媒のリサイクルプロセスまでシミュレーションを行うことで、化学品生産プロセス全体のCO2排出量と製造コストを数値化し、最適な溶媒を特定することが可能となった。 同技術の詳細は、2024年2月19日に「Green Chemistry」に掲載された。 ニュースリリース参照 https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2024/pr20240219/pr20240219.html |