2024年02月21日
三菱ケミカル、黒崎のBPA 3月末生産終了
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 三菱ケミカルグループは21日、三菱ケミカル黒崎工場(福岡県、北九州市)でのビスフェノールA(BPA)の生産を今年3月末限りで終了すると発表した。BPA事業からの撤退は昨年10月、出光興産(千葉工場、年産8万1000トン能力)も発表しており、今回はこれに続く措置となる。

 BPAはポリカーボネート樹脂やエポキシ樹脂の原料として重要。これまで市場は国内外とも安定していたが、近年、中国を中心とした大規模な設備新増設によって大幅な供給過多となり、輸出市場が縮小していた。今後もこの状況は続くと見られている。

 三菱ケミカルグループは、さらなる事業競争力の強化と供給体制の最適化を図るため、黒崎工場での生産を終了することにした。今後は原料であるフェノールから一貫製造している茨城事業所に生産拠点を集約し、引き続き同製品の安定供給に努めていく方針だ。

<生産終了する工場と製品>
▽対象製品:ビスフェノールA
▽生産停止拠点:黒崎工場(年産能力12万トン)
▽停止時期:2024年3月末(予定)

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1708489091.pdf