2024年02月26日 |
菱ガス化、可塑剤トリメリット酸生産停止 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:三菱ガス化学 |
三菱ガス化学は26日、水島工場(岡山県倉敷市)で生産している、可塑剤原料トリメリット酸トリオクチル(TOTM)の製造設備を2025年3月をめどに停止し、製造販売会社である水島可塑剤を解散すると発表した。 TOTMは耐熱性・耐候性・電気特性に優れた低揮発性の可塑剤で、主に耐熱性電線被膜などに使用されている。同社は過去38年余にわたり同製品の製造販売を手がけてきたが、事業収益の悪化や設備の老朽化、需要の縮小予測などから、中期経営計画「Grow Up 2023」に掲げる事業ポートフォリオ改革の一環として、生産の終了を決めた。水島可塑剤は1983年、同社とDIC、花王、旭電化の可塑剤メーカー4社の共同出資で設立。一時は業績も好調だった。なおトリメリット酸系可塑剤は現在、DICとジェイ・プラスの両社が市場展開している。 |