2024年02月27日
出光興産、米クリーンアンモニア計画に参画
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:出光興産

 出光興産は27日、三菱商事とスイス・ Proman が米国ルイジアナ州レイクチャールズで検討を進めているクリーンアンモニア製造プロジェクトに参画することで両社と合意したと発表した。

 同プロジェクトは、2030年度までに年間約120万トンのクリーンアンモニアの生産開始を目指しており、三菱重工業と関西電力が共同開発した、最新鋭の国産低炭素化技術を用いて、高水準の低炭素クリーンアンモニアを製造する計画。

 出光興産は、徳山事業所(山口県)に既設インフラを活用したアンモニア輸入基地を設置し、同地域のコンビナート各社向けを中心に2030年に100万トン超のアンモニア供給を目指している。三菱商事は愛媛県今治市にもつ LPG ターミナル設備を一部アンモニア ターミナルに転換し、四国・中国地域の供給拠点として整備する。

 アンモニアは燃焼時に CO2を排出せず、既存の輸送手段・貯蔵設備を有効活用できることから、さまざまな産業での低・脱炭素化への貢献が期待されている。3 社は引き続き大規模なクリーンアンモニアサプライチェーン構築に向けた検討を進めていく方針だ。
 
■Proman社の概要
▽創立 :1984年
▽本社 :Samstagernstrasse 41, 8832 Wollerau, Switzerland
▽代表者:David Cassidy, Chief Executive Officer
▽事業内容 :メタノール、肥料、その他の天然ガス由来製品。独自のアプローチにより、プロジェクト開発・生産からマーケティング・ロジスティクスまでサプライチェーン全体にわたり展開。  
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1709013189.pdf