2002年05月15日
SMも需給バランスが4月に入って一段と改善
月末在庫は93年5月以来の低水準に
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が15日に明らかにしたところによると、SM(スチレンモノマー)もPS同様に4月に入って需給バランスの改善がさらに進んだ。
 
 4月の総生産量は22万4,571トンで前年同月比9%%減、総出荷数量は24万5,388トンで同2%減、月末在庫は6万2,974トンで同34%減‐‐となっている。出荷のうちの内需は16万7,938トンで同9%減、輸出が7万7,450トンで同18%増。
 
 生産が前年を下回ったのは、前年4月にゼロであったSMプラントの定修が今年は3基を数えたことによるところが大きい。
 一方の内需がわずかながら前年を下回ったのは、主力誘導品のPSやABSの設備のうち定修に入ったところが少なくなかったためと見られている。
 在庫は記録的な縮小となったが、同工業会の調べによると、PSとSMを合計した在庫が15万トンを割り込んだ(14万4,078トン)のは今回が初めてという。
 
 SMの4月の内需の内訳は以下の通り。かっこ内は前年同月比。
 ▽GP・HI  = 74,188トン( 83%)
 ▽FS    = 13,641トン(115%)
 ▽AS    =  6,888トン( 90%)
 ▽合成ゴム = 12,707トン( 90%)
 ▽不飽和PES =  5,530トン( 87%)
 ▽ABS    = 29,551トン(111%)
 ▽その他  = 25,433トン( 89%)
 合計    =167,938トン( 91%)