2024年03月05日
伊藤忠、再生ナイロン原料に漁網開発
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:伊藤忠商事

 伊藤忠商事は5日、世界的なリサイクルナイロンブランド「ECONYL(エコニール)」を展開するAquafil S.P.A(本社:イタリア)および漁網製造会社の桃井製網(本社:兵庫県赤穂市)、木下製網(本社:愛知県西尾市)の両社と、リサイクルナイロンを使用した漁網を共同開発し、販売開始したと発表した。

 現在、世界では年間約115万トンの漁網由来プラスチックごみが発生して社会問題化しており、環境に配慮した製品の開発やリサイクル化への取り組みが求められている。「エコニール」はファッション、自動車産業等全世界2500社以上のブランドオーナーに採用されてきたが、漁業分野は再生品の強度や染色性等の課題から製品化が困難だった。
 
 今回開発した「エコニール」は、漁網に適した強度を有し、品質的にも石油由来ナイロン漁網に劣らない。すでに量産体制も確立済みなので、今後はスポーツ分野など新市場開拓に注力していく方針だ。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1709613164.pdf