2024年03月06日
東北大、機械学習で迅速に新規抗菌薬候補 発見
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:東北大学

 東北大学 多元物質科学研究所の笠井均教授らの研究グループは6日、機械学習を行うことによって、迅速に有効な新規抗菌薬候補分子を見つける新技術を開発したと発表した。
 これにより過去のデータ利用を簡易化し、迅速に有効な新規抗菌薬候補の発見を可能とする置換基に着目した記述子(Combined substitute number: CSN)による情報処理技術の利用を提案した。
 
 過去の抗菌薬候補分子の情報を本記述子に変換して機械学習を行うことにより、情報収集コストと計算コストを大きく低減した上で有意な抗菌活性の予測モデルを構築することに成功した。
 また本記述子を用いることで、可能性の高い約3200万個の候補分子も容易に提案することができた。実際に予測の傾向と実験結果はよく一致しており、本手法の有効性が明らかになっている。
 本研究成果は、2月19日付けで学術誌「 Scientific Reports」(電子版)に掲載された。

ニュースリリース参照
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20240306_01web_csn.pdf