2024年03月12日
三菱ケミG、植物由来炭素繊維プリプレグ上市
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱ケミカルグループ

 三菱ケミカルグループは12日、植物由来の樹脂を用いた炭素繊維プリプレグを開発、上市したと発表した。ほかにガラス繊維プリプレグをラインナップに加え、「 BiOpreg・400シリーズ」としてサンプルワークを開始した。
 炭素繊維プリプレグは、炭素繊維に樹脂を含浸させたシート状の中間材で、速硬化性、耐熱性、高靭性等の特長を持つことから、スポーツ、モビリティ用途を中心に採用されている。「400 シリーズ」は独自の材料設計技術によって、含浸させるエポキシ樹脂を植物由来品に置き替え、最大で約25%のバイオマス度を実現した。

 従来のプリプレグと同様の性能を有しているため、取り扱いや成形加工が容易。用途としてスポーツ・レジャー製品から展開し、自動車の内外装材などのモビリティ用途や産業用途に拡大していく方針。また、ガラス繊維プリプレグもラインナップに加え多様なニーズに応える。

 モビリティ分野に向けては車体を軽量化することで、自動車のライフサイクルにおける省資源化や温室効果ガスの低減に貢献できる。引き続き高付加価値製品の提供を通じてサステナブル社会の実現に貢献するとしている。


<ニュースリリース参照>
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1710226378.pdf