2024年03月12日 |
旭化成、ミリ波技術用いて微小金属を検出 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:旭化成 |
旭化成は12日、ミリ波やマイクロ波帯の技術を用いて、食品、医薬、半導体、石化、電子材料等の製造ラインを流れる対象物(粉体、液体(水を除く)、繊維、フィルム等)に含まれる微小金属の検出が可能なシステム技術を開発したと発表した。 同システムは、誘電率の変化に高い感度をもつ空洞共振器を用いており、一般に市販されている装置と比較して、フィルムなら1/64の体積の微小金属粒子、繊維なら1/100の体積の繊維状微小金属を検出できる。 微小金属の混入は工業製品の製造において重大な欠陥となり得る。従来のフィルム向けの磁気やX線などの手法を用いたインライン検査機であれば、直径200μm程度の大きさの金属微粒子の検出が下限であり、この検出下限が現状の検査機の課題となっていた。 今後は同システムを用いることで直径50μmを検出下限とする微小金属の検出が可能となる。また、繊維中の検査には従来、マイクロ波ドップラー法が用いられており、検出下限は直径3μm、長さ5 mmだったが、同システムを用いることで直径1μm、長さ300μmの繊維状微小金属の検出が可能になる。 ニュースリリース参照 https://www.asahi-kasei.com/jp/news/2023/ze240312.html |