2024年03月19日 |
北大、AI使い計測を飛躍的に迅速化 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:北海道大学 |
北海道大学 創成研究機構の小松崎民樹教授らの研究グループは18日、大阪大学、京都府立医科大学などと共同で、ラマン分光計測に対して、人工知能(AI)を計測過程に介入操作させることで、励起照射の形・パターンを自律的に制御し、無駄のない分光情報を重点的に獲得し、精度を保証した診断を数百~数千倍迅速化することに成功したと発表した。観測ユーザーが最大許容できる誤診断の割合を事前に設定することでユーザーの多様なニーズに応答することも可能にした。 本成果は計測に大幅に時間がかかり、生物試料への応用が困難なラマン分光計測を飛躍的に迅速化するもので、従来の細胞診では判定困難な病気診断への応用、乳がん診断、iPS細胞の成熟度の迅速な評価、半導体、マイクロプラスチックの迅速検査など様々な応用につながると期待される。 本研究成果は「Proceeding of National Academy Science USA」(24年3月14日付)で紹介された。 (詳細) https://www.hokudai.ac.jp/news/2024/03/post-1412.html |