2024年03月19日
千葉大など「拒食症」の脳機能異常解明
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:東北大学

 千葉大学子どものこころの発達教育研究センターの平野好幸教授らの研究チームは18日、東北大学、九州大学など全国5施設との共同研究によって、脳機能画像の大規模解析を実施し、世界で初めて神経性やせ症(拒食症)における脳機能異常の網羅的な解明を行ったと発表した。その結果明らかになった全脳45領域間の機能異常は、神経性やせ症の病態理解を深めると共に、同疾患の診断マーカーや治療上のターゲットになることが期待されるとしている。

 研究は神経症やせ症患者の女性114名、健常女性2135名を対象に、大脳皮質・皮膚下・小脳および脳の大規模ネットワーク構成領域の計164領域について、安静時の機能的結合性を算出し、群間比較等を行った。
 同研究成果は2024年3月19日に、学術誌「Psychological Medicine」オンライン版で公開された。

(詳細)
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20240319_01web_anorexia.pdf