2024年03月19日
京セラのクレイ型LIB 24年電気化学会技術賞
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:京セラ

 京セラは19日、同社が開発し、製造販売する蓄電システム「Enerezza」(エネレッツァ)に内臓される「クレイ型リチウムイオン蓄電池」が(公社)電気化学会の2024年技術賞(棚橋賞)を受賞し、15日に名古屋大学で表彰式が行われたと発表した。
 
 従来の可燃性電解液を含有した液系電池の場合、電池が変形すると液漏れや燃焼の可能性があったが、同社が開発したクレイ型LIBは独自技術によって電解液を初めから混ぜ込んだ粘土状の電極としたことで安全性を高めた。今回同社は、クレイ型LIBを24M Technologies、Incとの協力により開発、京セラが世界で初めて実用化した。また電池製造工程で大幅なエネルギー削減を実現したことなどが評価された。