2024年03月27日
岩手県から日本最古の植物化石を発見
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:北海道大学

 静岡大と北海道大、熊本大の共同研究グループは25日、岩手県大船渡市に分布する約4.1~3.9億年前(古生代前期デボン紀)の地層から、日本最古の植物化石(胞子化石群集)を発見したと発表した。植物の化石記録としても日本最古で、従来の記録を1000万年以上遡る。

 この胞子化石群集の解析から、当時の日本に原始的な維管束植物からなる“草原”が広がっていたことが初めてわかった。「前期デボン紀」は、植物が爆発的に多様化した時代だが、胞子化石の中には、南中国の同時期の地層から報告された種も多数あった。
 このことは、当時の東北日本が南中国の近くにあったことを示唆している。
 同成果は、日本古生物学会発行の国際誌 「Paleontological Research」電子版(3月15日)に掲載された。

ニュースリリース参照
https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/240325_pr.pdf