2024年04月01日 |
デンカ・今井社長「めざせ、スペシャリスト」 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:デンカ |
デンカの今井俊夫社長は1日の入社式で、同社が経営ビジョンに掲げる3つのコアバリューを説明し、「世界をよりよくするスペシャリストになろう」と、以下の通りエールを送った。 2024 年度新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。本日入社された168名の皆さんは、貴重な学生生活の前半を「コロナ渦」という極めて制約された世界の中で過ごされました。その無念さはいかばかりであったかと思います。そのような困難な状況を乗り越え、本日この様にデンカに入社して頂いたことを心から感謝し、歓迎したいと思います。 当社では、昨年より新たな経営計画「Mission 2030」を始動しました。また、経営計画実行の基盤となる理念として新たにビジョンを制定し、その中で私たちが大事にする価値としてコアバリューを3つに整理しましたので、ここで改めて皆さんと確認させて頂きたいと思います。 一つ目は「挑戦」です。デンカは今から109年前に、新しく開発された画期的な製法を用いて、当時社会的要請の極めて強かった肥料の生産を開始しました。第二次大戦後はセメント、石油化学、合成ゴム、医薬品、電子材料など、様々な分野において新事業に進出し挑戦を続けてきました。皆さんはこれからのデンカでの毎日が未知の分野での新たな「挑戦」の連続となります。その醍醐味を楽しみ、自らの糧として頂きたいと思います。 二つ目は「誠実」です。誠実とは相手に対して真面目に、正直に向き合う心、つまり「真摯な姿勢」です。これは仕事を行っていくうえでなくてはならない価値です。これから皆さんは、お客様、上司、先輩、同僚から様々なことを学びます。そのためには「真摯な姿勢」が必ず必要です。仕事を進める上では、時として困難な場面に遭遇するかもしれません。どんな課題であっても皆さんの課題に向き合う「真摯な姿勢」こそが、課題解決の基礎となると思います。 三つ目は「共感」です。チームの仕事力、競争力を高めるためにはチームを構成するメンバーの多様性が極めて重要です。その多様性を受け入れるための基本が「共感力」です。皆さんがこれから配属されるそれぞれの場所で、共に働く先輩、仲間を受け入れ、互いに「共感」し、「挑戦」を可能にさせる安心・安全な職場を作って頂きたいと思います。 この 3 つのコアバリューを基盤として、私たちデンカを導く北極星、デンカの存在意義であるパーパスは「化学の力で世界をよりよくするスペシャリストになる。」です。このパーパスのキーワードのひとつは「世界をより良くする」です。「先進国に住んでいる私たちは様々な課題はあるものの、足元の生活満足度は極めて高く、過去の歴史との比較において、私たちは「幸福の高原」に住んでいる」と語る人がいます。そのような社会の中で生きている私たちにとっての仕事は、経済的利益の追求の前に、「その仕事がいかに世界を良くしているのか」が問われるのだと思います。皆さんはこれからそれぞれ担当の仕事を持つことになります。その仕事がどのように世界を良くしているかについて、皆さんお一人お一人が自分なりのストーリーを描いて頂きたいと思います。 もう一つのキーワードは「スペシャリスト」です。「スペシャリスト」とは何でしょうか?ある人は「すべての人間はクリエイティブである。クリエイティブでない人間などいない」と言います。私たちは「もれなくクリエイティブ」なのです。そんな私たちがこのデンカで仕事をすることにより、一人ひとりが「最高の自分」になるために誠実に挑戦を続けることで私たちは「その仕事を誰よりも上手にできる人」つまり「スペシャリスト」になることが出来るのだと思います。 これから皆さんはデンカで仕事をすることによって、上司、同僚、お客様、協力会社の方などと沢山の出会いがあると思います。仕事に関係する方々との出会いに感謝し、積極的にコミュニケーションをとり、人脈を大きく広げて頂きたいと思います。その人脈は必ずや皆さんの今後の人生にとって大きな宝となるからです。今年一年に限り、皆さんにとって「厚顔無恥」は誉め言葉です。これからの日々はなにもかもが初めてでわからないことだらけとなります。恥ずかしがらず厚かましいくらいに周りの人に助けを求めてください。わからないことをわからないと言える力をつけることが大事です。それこそが皆さんの今後の成長の糧となるからです。 以上で本日入社された皆さんへの祝辞とさせて頂きます。本日はおめでとうございました。 |