2024年04月03日
トクヤマ、水素化マグネシウムの量産開始
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 トクヤマは3日、バイオコーク技研(本社:東京都千代田区、上杉堅一社長)と共同で、徳山製造所に水素化マグネシウムを製造するための水素化反応器を導入し、年産30tを目標に量産開始したと発表した。

 水素は脱炭素社会を構築していく上で重要なエネルギーだが、体積が大きいために冷温・高圧輸送が必要となり、貯蔵や輸送コストが課題となっている。水素キャリアの1つである水素化マグネシウムは、高密度の水素貯蔵が可能であり、常温・常圧下で化学的に安定することから、水素を安全に貯蔵、輸送する次世代水素キャリアとして期待されている。

 つまり、水素化マグネシウムは(1)安全・安価に輸送できる(2)高密度貯蔵が可能(3)水素ガスの生成が容易、などの特長を有している。

 トクヤマは、苛性ソーダを製造時に併産する水素をマグネシウムに吸着させて水素化マグネシウムを製造する。同社は、水素化マグネシウム事業を通じて、手軽に安全に水素を活用できる社会の実現に貢献する。

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1712111303.pdf