2024年04月04日
UBE、宮城の漁網再生ベンチャーに出資
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:UBE

 UBEは4日、廃漁網のアップサイクル(再利用)製品を開発するamu(本社:宮城県気仙沼市、加藤広大社長)へ第三者割当増資の引き受けによる出資を決めたと発表した。

 amu社は三陸海岸の一角を占める気仙沼市を本拠地として設立されたベンチャー企業。気仙沼の漁業組合や漁業者との連携で培った廃漁網の回収ノウハウをもとに、内外各地で回収した廃漁網の再生に取り組んでいる。

 UBEは長年にわたり、漁網用のナイロンを製造・販売してきた実績を有し、海洋プラスチックの削減は社会的責任のひとつとしてきた。今回、amu社が回収する廃漁網をUBEのエンジニアリングプラスチック技術で再生し、トレーサビリティが確保され、品質の安定した製品を自動車部品などの市場へ供給する。また、amu社の製品開発のサポートを通じて新規市場の開拓を推進する。

 UBEグループでは地球環境問題への取り組みに一環として環境貢献型製品・技術、ソリューションをより多くのユーザーに提供することで、社会全体のカーボンニュートラルに貢献し、UBEグループが2030年に目指す姿である「地球環境と人々の健康、そして豊かな未来社会に貢献するスペシャリティ化学を中核とする企業グループ」を実現していく方針だ。


<ニュースリリース参照>
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1712197258.pdf