2024年04月05日 |
東北大、マウスで人工肺移植に世界初成功 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
移植可能なバイオ人工臓器の開発は、臓器移植医療における慢性的ドナー不足を根本的に解決する手段の1つ。人工臓器を作成する方法として、ドナーとなる動物臓器から動物細胞のみを取り除き、残った「肺の鋳型」にヒト培養細胞を注入して臓器を再生する方法が有力視されている。 東北大学加齢医学研究所の岡田克典教授、トロント大学トマス・ワデル教授らの研究チームは5日、脱細胞化したマウス肺をヒト細胞で再生するプラットフォームを開発し、この分野で最も困難とされる肺毛細血管網再生とマウスへの移植実験に世界で初めて成功したと発表した。これにより、非常に少ないリソースで大量の実験を同時に行うことができるプラットフォームが開発できた。今後バイオ人工肺開発スピードの大幅な向上が期待できるとしている。 本研究成果は4月4日、科学誌「Scientific Reports」に掲載された。 ニュースリリース参照 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20240404_99_mouse.pdf |