2024年04月09日
JSR、感光性樹脂でニューヨーク州立大に勝訴
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:JSR

 JSRは9日、ニューヨーク州立大学研究財団(SUNY RF)が同社とInpria Corporation(Inpria)を相手取り提起していた問題で、ニューヨーク州北部地区連邦裁判所は3月29日にSUNY RFによる緊急差止および仮差止の申立てを却下する判断を下したと発表した。SUNY RFは金属酸化物フォトレジストに関してInpriaが所有する米国特許のInpriaおよびJSRによる使用に対する緊急差止および仮差止を申し立てていた。

 公開されている裁判所の決定によると、判決は差止命令がなければ回復不能な損害が生じることをSUNY RFが示すことができなかった点に焦点が当てれた。今回の決定は、係属中の訴訟がどのように進行するかを左右する重要な判断だった。裁判所はSUNY RFが請求した救済措置を却下し、訴訟は今後、通常の訴訟手続とスケジュールで進められることになった。

 JSRとInpriaは、引き続き、SUNY RFによる根拠のない主張及び訴えからInpriaのビジネス、知的財産、および人材を守るよう取り組むとしている。

・関連ファイル
(https://casetext.com/case/the-research-found-for-the-state-univ-of-ny-v-inpria-corp)