2024年04月10日 |
北大、超高速の光パターン照明手法開発に成功 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:北海道大学 |
北海道大学電子科学研究所の渋川敦史准教授、三上秀治教授らの研究グループは9日、超高速の光パターン照明手法の開発に成功したと発表した。 空間光変調器(Spatial Light Modulator=SLM)は、複雑なパターンの照明を可能とする電子デバイスで、例えばプロジェクタの表示デバイスとして、世界中に普及している。だが、SLMのパターン切り替え速度は最短でも50マイクロ秒程度にとどまるため、その性能はまだ十分に生かされていなかった。 三垣教授らは、SLMの構成を根本的に見直し、独自開発の1次元SLMと、照明パターンを拡張する「すりガラス」を組み合わせることで、市販のSLMの約1,500倍高速な、0.03マイクロ秒の切り替え速度を持つ超高速の光パターン照明手法を開発した。この超高速の光パターン照明手法は、例えば従来のSLMでは不可能な生命機能の光計測や光操作(光遺伝学)の高速化・大規模化や金属3Dプリンタなどの光加工の生産効率向上など、様々な分野での応用が期待できる。 なお、同研究成果は4月8日公開の公開の「Nature Communications」誌にオオンライン掲載された。 (詳細) https://www.hokudai.ac.jp/news/2024/04/post-1430.html |