2024年04月15日
三洋化成、ポリオール技術で英社と連携
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三洋化成

 三洋化成工業は15日、高機能ポリウレタン原料のポリオールの製造で再生可能炭素に特化した技術を有する英国のディープテクノロジー企業、エコニック社(Econic Technologies Ltd)と覚書締結したと発表した。
 同社は今後、持続可能で高機能なポリウレタンに使用すべく、エコニックのCO2ポリオールの製造技術を評価していく方針だ。

 カーボンリサイクルは CO2を持続可能な炭素源として有効活用する技術で、カーボンニュートラル社会を実現するキーテクノロジーとして期待されている。エコニックは CO2をポリオールの骨格に組み込む独自の触媒とプロセス技術を有しており、その技術を使用することで、カーボンフットプリントの最大30%の削減が期待できる。既存のポリオール生産工場を活用することで製造プロセスの低コスト化が可能となる。

 ポリオールはジイソシアネートとともに、ポリウレタン製造に必要な2大原料の1つ。ポリウレタンは、自動車、家具、マットレス、建築、工業用途の高性能フォーム、コーティング、接着剤など幅広い分野で使用されている。石油由来原料への依存度の低下は、素材の持続可能性向上につながる。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1713147398.pdf