2024年04月25日 |
住友化学、PO技術で米ケロッグと協業 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:住友化学 |
住友化学は25日、環境負荷低減に優れた同社のクメン法プロピレンオキサイド(PO)技術について、世界の大手エンジニアリング会社である米国KELLOG BROWN & ROOT LLC(KBR社=ケロッグ)との間で、同社を独占的なライセンスパートナーとする協業契約を締結したと発表した。 住友化学のプロピレンオキサイド製造プロセスは、併産物(SMなど)がなく、クメンを循環利用する独自の革新的技術。他の製法に比べ、カーボンフットプリントが圧倒的に少なく廃水の排出量が少ない、環境にやさしいなどの特長をもつ。さらに、エネルギー回収システムを最適化することで、省エネに大きく寄与する。独自のエポキシ化触媒を使用することで、高収率を実現し、安全・安定操業が維持できる。 今後は両社が協業し、住友化学の独自技術を、KBR社のマーケティング力を生かして世界展開する。 【武内正治・住友化学の専務執行役員】 「KBR 社と提携し、当社の環境負荷低減に貢献する優れた技術を世界中のお客さまに提供できることを光栄に思います。今回の協業を通じ、持続可能な社会の実現を加速させると同時に、お客さまのプロピレン誘導品の価値の最大化が可能となります。KBR社は、広範なライセンス事業を展開し、また高度なエンジニアリング対応力を有しており、先駆的な技術をより多くの市場へ展開するため、当社にとって最適なパートナーです」 【ジェイ・イブラヒム・KBR 社Sustainable Technology Solutions プレジデント】 「今回の協業は、世界規模での持続可能な化学プロセスのライセンスに関するKBR社の経験と、住友化学のプロピレンオキサイド製造における深い専門知識および世界中での数十年にわたる安全かつ信頼性の高いプラント運転経験を組み合わせたものです。住友化学の技術は、併産品がないことに加え、エネルギー効率が高く、生産時のCO2排出量を大幅に削減します。顧客に持続可能なソリューションを提供するという当社のビジョンとコミットメントに沿った提携であると考えています」 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1714011808.pdf |