2024年05月08日 |
三井化、「家庭ごみを堆肥化」不織布開発 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:三井化学 |
三井化学(60%)と旭化成(40%)合弁の不織布事業会社、エム・エーライフマテリアルズ(本社:東京都中央区、簗瀬浩一社長)は8日、一般家庭のコンポストで堆肥化できる、生分解性プラスチック使用のスパンボンド不織布を開発したと発表した。 2024年内にも生産体制を確立し、家庭向け飲料用フィルターや産業向け包装材料、農業資材などの分野に向けて本格展開していく方針。 今回開発した生分解性プラは、28℃程度のホームコンポスト環境下で不織布が生分解できる。生分解性プラは、通常のプラスチックと同様の耐久性がありながら、使用後は自然界に存在する微生物の働きにより、水と二酸化炭素にまで分解される性質を有する。環境負荷低減につながることから、近年とくに国内外で注目されている。 ■ホームコンポストとは コンポストとは、一般に菌や微生物の力を利用して有機ゴミを堆肥化させることをいう。家庭から出た生ゴミや落ち葉などを肥料に変えて活用できる仕組みとして知られ、環境意識の高い欧米を中心に需要が拡大している。生分解性プラのコンポストには、都市型ごみ処理場において工業的に高温でコンポスト処理する「インダストリアルコンポスト」や、一般家庭のコンポストで堆肥化が可能な「ホームコンポスト」がある。 一般家庭のコンポストで堆肥化できるスパンボンド不織布を開発 https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1715134416.pdf Mitsui Chemicals Asahi Life Materials Develops Spunbond Nonwoven Suitable for Home Composting https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1715134416.pdf |