2024年05月08日 |
旭化成・三井化・三菱ケミ「脱炭素」で連携 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:旭化成 |
旭化成、三井化学、三菱ケミカルの3社は8日、西日本地域に保有するエチレン製造設備の原燃料転換等の検討を共同で進めると発表した。カーボンニュートラルを推進し、脱炭素社会をリードしていく方針だ。 エチレン製造設備は、石油化学産業の上流に位置し、プラスチックや合成繊維などの基礎原料として生活用品、自動車、半導体等さまざまな産業分野で利用されている。だが一方では、これらの製造過程で多くの化石資源を消費する設備のため、GHG排出量の削減が大きな課題となっている。 政府が掲げる2050 年までのカーボンニュートラル実現に向け、3社はそれぞれ、GHG 排出量の実質ゼロ化を目指すカーボンニュートラル方針を掲げて、エネルギー使用量削減や原燃料の低炭素化などの技術開発と実装を進めている。 だが、各社単独での取り組みには効率面でも限界があり、近接する複数の石油化学メーカーが、相互の技術提供、カーボンニュートラルに資する方策の共同実行等を通じて連携する必要性が高まっている。 今回の共同検討は、西日本に拠点を有する3社が地区を超えて連携することにより、エチレン製造設備、さらには各社の保有する石油化学製品のグリーン化をより迅速かつ効率的に進めようとするものとなる。 今後3社は、石油資源に代わるバイオマス原料の利用拡大、低炭素燃料への転換等、グリーン化に向けた具体的な方策や最適生産体制の検討にも取り組んでいく方針だ。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1715144570.pdf |