2024年05月09日 |
東北大、ポリペプチド系抗菌薬の副作用解明 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学 大学院薬学研究科の松沢厚教授らの研究グループは9日、ポリペプチド系抗菌薬が腎障害を引き起こすメカニズムを解明したと発表した。ポリペプチド系抗菌薬が免疫細胞を腎臓へ集積させることを発見した。 ポリペプチド系抗菌薬は、様々な抗菌薬が無効である多剤耐性緑膿菌に対しても有効な抗菌薬として注目されているが、同剤の投与によって副作用として腎障害が発生しやすいことが問題となっていた。 ポリペプチド系抗菌薬は、免疫応答を担うマクロファージという細胞を腎臓に集積させるとともに、腎臓に集積したマクロファージを刺激し、炎症誘導物質であるインターロイキン-1βの分泌を促すことで腎障害を引き起こすことが今回明らかになった。 本研究の成果は、2024年4月19日に科学誌「 The Journal of Immunology 」に掲載された。 (詳細) https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv_press0509_03web_Polypeptide.pdf |