2024年05月13日 |
綜研化学、がん検出センサーチップ共同研究へ |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:綜研化学 |
綜研化学(本社:東京都豊島区、福田純一郎社長 )は13日、(株)TearExo(本社:兵庫県神戸市灘区、堀川諒社長)と、がん検出の高感度センシングチップで共同研究契約を締結したと発表した。TearExoが実用化を目指す、低侵襲かつ高感度・迅速・簡便な乳がん検出法の測定に用いるセンシングチップの大量生産プロセスの開発をめざす。 TearExoは、神戸大学が開発したがん検出法「 Tear Exo法 」によって、がんの早期発見・早期治療を目指しており、同社とは、2022年から総研化学の高分子設計技術を活用したセンシングチップの材料検討を進めてきたが、今回、さらに高度なパートナーシップを構築するために共同研究契約を締結した。共同研究では、低侵襲かつ高感度・迅速・簡便な乳がん検出法の測定に用いるセンシングチップの大量生産プロセスに関する検討を加速し、 「 TearExo法 」の社会実装の早期実現をめざす。 <用語の解説> ■TearExo法について : TearExo法は、涙液中に含まれる細胞外小胞(エクソソーム)を前処理なし・高感度・迅速・簡便・低コストで検出が可能な技術。細胞外小胞は、体中のあらゆる細胞から分泌される小胞で、がん細胞から放出される細胞外小胞を利用して、がんを早期発見する新たながん検出法が注目を集めている。 TearExo法は、従来の免疫測定法の100~1,000倍と高感度なことから、成分が希薄な涙液でも細胞外小胞を検出でき、従来法では必須だった検体の前処理が不要となる。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1715574348.pdf |