2024年05月14日
旭化成、水素製造用水電解試験設備が稼働
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:旭化成

 旭化成は14日、川崎製造所でアルカリ水電解パイロット試験設備の本格稼働を開始したと発表した。13日に地元関係者や来賓が出席し開所式を開催した。

 同社は水素関連事業において、水素製造装置・システムの開発を推進しており、世界で求められる100MW超級の水電解装置の提供を目指している。パイロット設備は、商用機と同じサイズの電解セルを用いた4台の水電解モジュールで構成されており、各モジュールの運転負荷を変化させながら制御することで、水電解システム全体として最適な運用ができることを実証する。
 
 なお同社は2020年3月からNEDO委託事業として、商用機を想定した約200枚のセルを用いた10MW級大型アルカリ水電解装置を福島県浪江町に設置し、4年以上の運用実績を有している。各種運転条件における部材・装置の性能評価や運用管理技術を獲得済みだ。