2024年05月24日 |
産総研、超伝導人工原子研究で画期的成果 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:産業技術総合研究所 |
産業技術総合研究所は24日、量子・AI融合技術ビジネス開発研究センターの猪俣邦宏チーム長らの研究グループが、超伝導人工原子・マイクロ波光子間の単一反射による量子ビット交換に成功したと発表した。今後、量子ビット数を飛躍的に増やす「分散型」量子コンピュータの実現に応用できる。 現在の量子プロセッサには数百個の量子ビットが集積されているが、真に有用な量子コンピュータの実現には、これより桁違いに多くの量子ビットが必要となる。 研究グループは今回、マイクロ波光子を超伝導人工原子に1回反射させるだけで両者のもつ量子ビットを交換できることを実証した。これは、マイクロ波光子を用いて複数の量子プロセッサをつなぎ、量子ビット数を飛躍的に増やす分散型量子コンピュータの鍵になる技術とされる。 同研究成果は、科学技術振興機構(JST)ムーンショット型研究開発プログラムおよびJSTさきがけ研究、文部科学省科学研究費補助金などの支援を得て達成された。 同成果は国際科学誌「Physical Review Applied」に、2024年5月23日オンライン版で発表される。 (詳細) https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2024/pr20240524/pr20240524.html |