2024年05月27日 |
帝人「心・血管修復パッチ」6月12日発売 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:帝人 |
帝人は27日、福井経編興業(本社:福井市、髙木義秀社長)、大阪医科薬科大学の3者で共同開発した、先天性心疾患の患者向け心・血管修復パッチ「シンフォリウム」の販売を帝人メディカルテクノロジー(本社:大阪市北区、田中昭弘社長)が6月12日に開始すると発表した。 先天性心疾患は、生まれつき心臓や血管の構造が正常と異なることにより、血液の循環に支障が出る疾患のことで、患者は100人に1人、年間約1万人。治療法としては、合成樹脂や動物由来の素材で作られた医療用パッチを埋植し、血液循環を修正する手術を行う。だが、埋植したパッチが異物反応を受けて劣化するなどによってパッチを交換するための再手術が必要になることが多い。 帝人と福井経編興業、大阪医科薬科大学の根本慎太郎教授(小児心臓血管外科)の3者は2012年から、血液の漏れを防ぎかつ自己の組織に置き換わる機能を持つゼラチンを一体化する特殊な編地技術を開発し、心臓や血管壁を補う医療材料としての最終製品化こぎつけた。2022年に臨床試験を終え、23年7月に厚生労働省の製造販売承認を取得した。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1716784479.pdf |