2024年06月03日 |
東北大、ビタミンB6の酸素感知機構発見 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学大学院分子化学生物学の本橋ほづみ教授らの研究グループは、低酸素状態が長く続くと、炎症が悪化することを明らかにしたと発表した。 多くの酵素の補酵素として働くビタミンB6(PLP)が減少し、炎症が悪化することを明らかにした。従来から知られているている低酸素に対する応答機構とは異なる経路で働くことを解明した。 研究グループは、PLPの生成に必須の酵素PNPOが慢性低酸素のセンサーとして炎症を制御することをモデルマウスによる実験によってつかんだ。 これらの分子機構を解明した研究成果は、慢性的な低酸素状態にあるがん、循環器疾患、呼吸器疾患などに対する診断・予防・治療への応用が期待される。 同研究成果は2024年5月31日に「Nature Metabolism」誌に掲載された。 (詳細) https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20240603_03web_PNPO.pdf |