2024年06月07日 |
九大、ミトコンドリア分裂の必須因子発見 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:九州大学 |
エネルギー産生を担うミトコンドリアは、細胞外の環境情報に応じて分裂と融合によるダイナミックな形態変化を示すことが知られている。ミトコンドリアの分裂では、ダイナミン様タンパク質 (酵母Dnm1) がミトコンドリアの外側からリング状に巻き付くことによってミトコンドリアの狭窄・分裂が起こるというモデルが長年信じられてきた。だが、これだけで本当に分裂するのかは疑問とされていた。 九州大学医学研究院の神吉智丈教授、新潟大学医歯学総合研究科の芝田晋介教授らの共同研究グループは7日、Dnm1による狭窄だけではミトコンドリアの分裂は完了せず、マイトフィッシンと呼ばれるミトコンドリアの中に存在するタンパク質が分裂の決め手になると発表した。 今回の研究成果は、長年未解決だったミトコンドリア分裂の研究におけるブレイクスルーとなるだけでなく、ミトコンドリア異常によって生じる様々な疾患の病態解明や治療法開発につながることが期待される。 本研究成果は米国の科学雑誌「Autophagy」(24年6月4日付 )に掲載された。 ( 詳細 ) https://www.kyushu-u.ac.jp/f/57547/24_0607_01.pdf |