2024年06月11日
伊藤忠、北米で再生可能エネ事業に投資
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:伊藤忠商事

 伊藤忠商事は11日、北米の再生可能エネルギー発電所を対象にした投資ファンドOverland Capital Partners, L.P.(米国デラウェア州)の第一号案件として、米テキサス州のGrandview風力発電所に投資したと発表した。
また、東京センチュリー(本社:東京都千代田区、馬場高一社長)が本ファンドに出資参画し、当社とジョイントベンチャー(米国デラウェア州)を設立の上、北米における太陽光発電所2案件の共同開発を開始した。

 米国政府は「2035年までに電力部門のCO2排出ゼロ」、「2050年までにカーボンニュートラル」とする環境目標を掲げている。2022年8月にInflation Reduction Act(IRA法)が成立し、10年間で3,960億ドルを再生エネ関連の支援に決めたことで、再生エネ市場の更なる成長が見込まれている。

 伊藤忠は100%子会社のTyr Energy, Inc.社を通じて、再エネ開発専業のTyr Energy Development Renewables, LLC社(TED社)を設立。現在27件、合計約4GWの太陽光発電資産の開発を進めている。また、北米の再生可能エネルギー発電資産を対象とした投資ファンド「Overland Capital Partners, L.P.」を2023年6月に設立した。投資先の総事業規模として、20億ドル程度の再エネ事業を行う予定だ。