2024年06月17日
5月のエチレン生産39.6万トン・石化協
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:石油化学工業協会

 石油化学工業協会は17日、24年5月の主要製品の生産実績を発表した。
 エチレン生産量は前年比▲2.4%(前月比0.3%)の39万5,900トンで、前月に続き2カ月連続の40万トン割れとなった。定修は東ソー(四日市)と三菱ケミカルグループ(鹿島)、丸善石油化学(千葉)の3社3センター。前年は1社1センターだった。
 稼働プラントの実質稼働率は前月の82.4%から80.2%とさらに低下した。
 芳香族を除く全15品目生産量を前年同月と比べると、プラスとなったのはLDPE、HDPE、VCM、MMAモノマー、合成ゴムSBR・BRの計6品目で、後のエチレン、PP、PVC、EOGなど9品目はいずれもマイナスだった。EOのマイナス幅は18%、EGは25%、ANも17%と落ち込み幅も大きかった。
 
 同協会では、「全体的に消費マインドにやや足踏みの動きが見られている。国内生産活動としては5月以降は輸送機械、生産機械などに増加予測が出るなど強気の姿勢が優勢になっている」と分析している。汎用樹脂の出荷は、前月比では連休に伴うユーザー側の営業日数減の影響を受けた。前年比では前年が振るわなかったことから、フィルム等の包材分野の出荷は前月比増加した。PPは5カ月ぶりに射出成型分野がプラスに転じた。PSは電機・工業分野が伸び悩んだ。FS用はプラスとなったとしている。
 
5月実績
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1718598198.pdf

MMA
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1718598198.pdf

汎用4樹脂
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file3_1718598198.pdf