2024年06月21日
経産省「洋上風力人材育成協議会」支援へ
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:経済産業省

 経済産業省は21日、洋上風力発電事業者が新たに立ち上げる「洋上風力人材育成推進協議会(略称:ECOWIND)」と連携し、洋上風力産業の人材育成を推進、支援していくと発表した。

 政府は、洋上風力発電について2030年に10GW、2040年に30~45GWの案件形成を行う目標を掲げている。また、これまで、港湾法及び海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律(再エネ海域利用法)に基づく発電事業者の公募を複数回実施しており、一部は既に商用運転を開始している。

一方で、今後、各地で立ち上がる洋上風力発電所の建設工事のほか、数十年にわたり運転を行う発電設備の維持管理などの面で、人手不足が見込まれ、人材の確保及び育成が大きな課題となっている。こうしたなか、国内で人材を育成していくことは、我が国洋上風力産業の国際競争力強化につながる。

■今回設立される枠組みとの関わり
 裾野の広い洋上風力産業において、その担い手となる人材の育成は、個別だけでなく、産業界が協調して取り組んでいくことが必要となる。このため事業者が共同で立ち上げる「洋上風力人材育成推進協議会」の活動を積極的に支援する。今後、このECOWINDの活動として、産業界と教育・研究機関とがタッグを組んで人材育成に取り組む。具体的にはECOWINDに参画する企業及び教育・研究機関と協力して、洋上風力に関わる専門分野のスキルを整理・体系化し、そのスキルごとの基礎知識や実務上の要点を解説する副読本を2024年度中に作成する。