2024年06月24日 |
九大、地球の歴史を調べる 新たな化石手法 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:九州大学 |
九州大学 理学研究院の尾上哲治教授(地球惑星科学研究部門)は、地球の歴史を調べるための新たな化石研究法を確立したと発表した。肉眼では見えない放散虫化石を安全に岩石から取り出す手法を開発した。 岩石から放散虫化石を取り出すために使われてきたフッ化水素酸は毒物であり危険性が高いが、尾上教授らは4%の水酸化ナトリウム溶液を用いて岩石から放散虫化石を抽出することに成功した。 今後、教育現場や資源・地質系業界でも放散虫化石の幅広い利用が可能になると期待される。 <用語の解説> ◆フッ化水素酸 フッ化水素の水溶液であり、化学式HFで表される。珪酸に対して強い腐食性がある。毒物及び劇物取締法で毒物に指定されており、厳しい管理と使用方法が求められる。 ◆チャート 二酸化珪素を主成分とする硬く緻密な珪質堆積岩の総称。主に放散虫とよばれる珪酸質の骨格を持つ海洋性動物プランクトンの死骸が、陸域から遠く離れた深海底に降り積もってできた岩石である。 ニュースリリース参照 https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/1082 |