2024年06月24日

帝人、欧州の炭素繊維もISCC認証取得

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：帝人

帝人は24日、欧州で炭素繊維事業を展開するテイジン・カーボン・ヨーロッパ社（TCE＝ドイツ・ブッパタール市）が、ドイツのオーバーブルフ工場で生産する炭素繊維「テナックス」で、持続可能な製品の国際認証のひとつである ISCC PLUS 認証を取得したと発表した。 　炭素繊維は、低燃費化への期待から「軽くて強い」素材として用途を広げてきたが、近年、ライフサイクル全体を通じた温室効果ガス（GHG）の削減に貢献するとしてさらにニーズが高まっている。 　帝人グループは、これまでISCC PLUSの認証取得をグローバルに進めてきた。同認証に基づきマスバランス方式を適用した炭素繊維は、物性的にも石油由来原料と同等のため、従来品から容易に切り替えることができる。 　同社は2023年6月、三島事業所（静岡県）で生産する「テナックス」とその原料であるポリアクリロニトリル（PAN）について、世界で初めて同時にISCCPLUS認証を取得した。TCEの今回の認証取得はそれに続くもので、今後は欧州拠点からも同認証を取得した「テナックス」の供給が可能となる。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1719199298.pdf