2024年07月01日 |
東北大など、DNAメチル化検出キット承認取得 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学病院の石岡千加史教授らは、理研ジェネシス(本社:東京都品川区、岩壁賢治社長)と共同で、体外診断用医薬品「 OncoGuide EpiLight メチル化検出キット」の製造販売承認を取得した。 同剤は、がん組織のDNAメチル化状態を検出することで、結腸・直腸癌における治療薬の補助に用いることができる医薬品で、両者共同開発の成果。リアルタイムPCR法を原理とした世界初の体外診断用医薬品となる。 検体から抽出したDNAを変換処理し、16領域のDNAメチル化状態を検出することで、メチルが陽性(HMCC)か陰性(LMCC)かなどを判定する。 <用語の解説> ◆DNAメチル化とは :DNMTs(DNA methyltransferase)による、メチル基の付加によって引き起こされる化学的修飾であり、CpG(CGジヌクレオチド配列)領域に作用する。腫瘍組織におけるDNAメチル化は、主に遺伝子のプロモーター領域のCpGアイランドに生じ、転写を負に抑制することで遺伝子の発現を抑制させると考えられている。 ニュースリリース参照 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20240626_01web_DNA.pdf |