2024年07月03日
三菱化工機、船舶用バイオディーゼル燃料調査協力
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化工機

 三菱化工機は3日、日本郵船とシンガポールの非営利団体、GCMDが共同で実施する「プロジェクトLOTUS」 に協力し、船舶用バイオディーゼル燃料の長期利用に向けたリスク評価を支援すると発表した。

 同プロジェクトは、現在舶用バイオディーゼル燃料として導入が進められている、使用済み食用油などを加工して作るバイオ燃料(FAME)と、従来からの低硫黄重油船舶用バイオディーゼル燃料の長期利用(VLSFO) を混合したものを燃料として使用する。
 
 日本郵船が運航する自動車専用船で6カ月間にわたり継続使用することで、バイオ燃料の長期・継続的な使用が船舶の燃料供給システムの性能や動作にどのような影響を与えるかについて総合的に調査、分析する。

 三菱化工機は、自動車専用船に搭載している船舶用油清浄機「三菱セルフジェクター」によって、混合燃料内の不純物除去が適正に行われているか、エンジンへの影響や技術的なトラブルの有無、バイオ燃料の長期使用におけるメンテナンス手段の確認など、さまざまな面から本取り組みを支援する。長期間(6カ月以上)のバイオディーゼル燃料導入時における、油清浄機の信頼性向上とメンテナンス性の確認を行う。

<用語の解説>
◆GCMD :Global Centre for Maritime Decarbonisationの略。