2024年07月09日 |
東北大、噛む力利用して骨強化へ新材料開発 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学大学院 歯学研究科の山田将博准教授らの研究グループは9日、歯根表面に存在する歯周組織の一部がもつ物理的性質を模倣し、無数のナノ突起を形成する生体模倣チタン微細加工法を開発したと発表した。 噛む力を利用してインプラント周囲の骨を強くし続けることができれば治療効果は高まるが、そのようなインプラントを形成する微細加工技術はこれまでになかった。 研究グループは今回、その生体模倣チタン表面に存在する無数のナノ突起が、付着した骨細胞を物理的に刺激し、三次元的な細胞間ネットワーク形成を促すとともに、噛む力との相乗効果により、細胞間ネットワークの発達と骨形成反応の活性化へと、骨細胞を自律的に制御し続ける可能性を示した。同研究成果により、生理的荷重に反応して骨を強くする新たなチタンインプラント材料の開発が期待できる。 本研究成果は、2024年7月2日に科学誌「Biomaterials Advances」オンライン版に掲載された。 ニュースリリース参照 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20240709_02web_Titanium.pdf |