2024年07月16日 |
東レの「高透水性・逆浸透膜」全国発明表彰 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東レ |
東レは16日、同社の「高透水性・高除去性・耐薬品性を有する長寿命逆浸透膜の発明」が、令和6年度の「全国発明表彰WIPO賞」を受賞したと発表した。 今回の受賞は、工場廃水や下廃水の再利用に使用される逆浸透(RO)膜の発明に関するもので、RO膜表面に付着した汚れを取り除く洗浄薬品(酸、アルカリ)に対する耐久性が低いと、構造が劣化し、得られる水の水質が低下する。 東レ技術陣はこの課題に対して、(1)酸・アルカリに対する構造安定性の向上(2)水の選択的な透過を実現する孔のサイズ制御が必要なことを見出し、製膜プロセスの精密制御と高透水性・高除去性・耐薬品性を両立させたRO膜を開発、実用化させた。同技術を用いたRO膜は、世界100カ国以上のプラントで工業用水や農業用水、飲料水の製造に利用され、国際社会が直面する水不足の解消に貢献している。表彰式は7月11日に行われ、東レ地球環境研究所の峰岸進一所長ら5氏が「WIPO賞」を受賞した。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1721103455.pdf |