2024年07月18日 |
積水化、ドローンが発生するノイズ抑制に挑戦 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:積水化学工業 |
積水化学工業は18日、ドローンなどから発生するノイズや電波障害を抑制する技術開発に挑戦すると発表した。(株)国際電気通信基礎研究所(ATR、浅見徹社長)と共同で計画する「近接化・稠密(ちゅうみつ)化するモバイル通信機器間における不要電波の解析・抑制技術の研究開発」が、総務省が実施する「電波資源拡大のための研究開発」に採択された。 積水化学は、これまでに同社の透明フレキシブル電波反射フィルムと、ATRの測定技術を融合させ、透明な電波暗箱の研究開発に取り組んできた。これまでにノイズの効率的な抑制が可能なことをつかんできた。 両社は今後、不要電波による機能不全発生の課題解決のため、 (1)機器から発生するノイズを抑制する技術 (2)ロボットなどが移動することで変化する動的な電波環境を正しく測定しモデル化する技術をともに確立することを目指す。 積水化学はこの中で主にメタマテリアル技術、電波吸収材および成形加工技術の開発と製品化担当し、電波の測定はモデル化技術はATRが担う。無線通信によるロボットの効率的運用に寄与し、労働力不足の解消にもつながると期待できる。将来、電波環境の評価方法などが確立できれば、国際標準化に向けた提案も行っていく方針だ。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1721279398.pdf |