2024年07月22日

トクヤマ、荏原と水素利活用モデル構築へ

【カテゴリー】：新製品/新技術 【関連企業・団体】：トクヤマ

トクヤマは22日、荏原製作所および荏原冷熱システムと共同で荏原グループが開発した水素を燃料とする水素焚吸収冷温水機（RHDH型）を用いた新たな水素利活用モデル検証のための実証試験を行っていくことで合意し覚書締結したと発表した。8月1日から実証試験を開始する。 　トクヤマは、実証試験の実施にあたり、苛性ソーダの製造工程で副次的に発生する副生水素をベースに、水素を安定供給していく。荏原グループは山口県周南市のトクヤマ工場に水素をエネルギー源とするRHDH型を設置する。トクヤマが供給する水素を用いて、同製品が実際に冷暖房空調を提供することで、実負荷における長期連続運転の信頼性および実用性の評価を進めていく計画だ。 　RHDH型は水素利用によるCO2排出量削減だけでなく、冷却水や冷温水の変流量制御、省エネルギー運転モード、始動時間短縮制御といった各種新技術を搭載しているため、消費エネルギーの削減を実現する。また、オゾン層破壊係数ゼロの冷媒を用いるため、カーボンニュートラルの実現に貢献する。 　荏原は今後、水素焚冷温水機のラインナップ拡充を図り、加速する水素社会の実現に貢献する。トクヤマは今回の実証試験により、化学産業における多様な用途に向けた新たな水素の需要開拓を行い、持続可能な社会の実現に貢献する。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1721621741.pdf