2024年07月23日
横浜ゴム、グッドイヤーの鉱山・建設用タイヤ事業買収
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:横浜ゴム

 横浜ゴムは月22日、米国のタイヤメーカーThe Goodyear Tire & Rubber Company(グッドイヤー社)から鉱山・建設用車両向けタイヤ(OTR=オフザロードタイヤ)事業を買収する契約を締結したと発表した。買収価額は9億500万USドル(約1,294億円)で、関係当局の許認可などを経て取得完了する。

 グッドイヤー社のOTR事業の2023年度売上高は約6億7,800万USドル( 約954億円 )、EBITDAは約1億2,900万USドル( 約181億円 )、EBITDAマージンは19.0%で、安定した収益性を維持している。鉱山用車両向けや建設用車両向けタイヤでは世界的な商品力、技術力を有し、商品は25インチ以下の小型タイヤから49インチ~63インチの大型・超大型タイヤまで幅広いラインアップで展開している。横浜ゴムとしても提供できるOHT商品の選択肢が広がることになる。

 同買収により横浜ゴムは、日本ジャイアントタイヤ(兵庫県)、豪州のGoodyear Earthmover Pty Limitedの全発行済み株式に加えて、世界各国の生産拠点上のOTR資産を取得する。

 横浜ゴムはグッドイヤー社のOTR事業の買収により異なるタイヤサイズと価格帯の商品ポートフォリオの強化を図ることができるとしている。特に、グッドイヤー社の商品ラインアップが追加されることで、農業・林業用機械向けタイヤに続き、非農業用向けタイヤのラインアップ強化を図ることができる。また、同社が保有していない大型・超大型タイヤの商品開発力と生産力を取得できると期待している。これにより同社は新たな顧客へのアクセスが可能となり、需要が旺盛なサイズの生産・供給力を補完できるなどの利点をあげている。


<ニュースリリース参照>
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1721692641.pdf