2024年07月24日
北大、脊髄損傷治療薬特許 企業にライセンス
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:北海道大学

 北海道大学医学部の角家健特任准教授らの研究グループは24日、脊髄損傷治療薬候補物質を見出し、同大学から特許出願するとともに、医薬品メーカーの(株)ティムス(本社:東京都府中市、若林拓朗社長)と特許ライセンス契約を締結したと発表した。

 脊髄損傷は、日本では年間約5,000人、全世界では年間約18万人の患者が発生しているが、まだ効果的な薬剤がない重篤な疾患。現在、治療法としてステロイド療法が認められているが、十分な治療効果が得られているとはいえず、新たな治療薬が求められている。

 北海道大学で見出された脊髄損傷治療薬候補化合物は、血液脳脊髄関門の破綻を防ぐことで、脊髄の二次損傷を抑制する神経保護作用が期待されている。今回新たにティムスのパイプラインに入った。ティムスは同契約により、日本を含む世界の全ての国における本剤の開発、生産、使用、販売等の活動を独占的に実施する権利を取得した。同社は、北大に対して、契約一時金、アニュアル・フィー、及び今後の開発進展や承認の取得に応じて開発マイルスト―ンを支払う。
 
(詳細)
https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/240724_pr2.pdf