2024年07月25日 |
東北大、魚の群れと視覚運動の役割を解明 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
魚は一般に広い角度の視野を持ち、群れの中では前後左右にいる多数の魚を見ていると考えられている。だが最近、魚が行動を決定する際には、近距離を高速で運動する一部の魚だけに注目し、それらの魚の運動に集中的に反応することが明らかになった。一方、このような選択的な相互作用と群れの運動の関係はよく分かっていなかった。 東北大学理学研究科の内田就也准教授らは24日、魚の視覚のメカニズムに基づき、視線の運動を取り入れた新しい理論モデルを解明した。これにより、2、3匹の標的を追跡する魚の運動から、大きな群れが柔軟に形を変える様子まで、魚の集団行動のさまざまな特徴を再現することに成功した。 本研究の成果は、生物の視覚に基づく選択的な意思決定と、集団行動の関係に新たな理解をもたらすものとなる。同研究成果は7月23日、米国科学誌「 PNAS Nexus 」に掲載された。 ニュースリリース参照 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20240724_02_fish.pdf |