2024年07月29日
日本ポリエチ、水島HD設備 1系列停止
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:日本ポリエチレン

 日本ポリエチレン(東京都千代田区、安田孝社長)は29日、内外の厳しい事業環境に対応するため、25年5月をめどに水島工場の高密度ポリエチレン(HD)製造設備1系列停止を決めたと発表した。
 わが国のポリエチレンの市場環境は、需要構造の変化や消費減退、アジア地域の新規参入や新増設により国際競争が激化しているが、今後もさらに厳しい状況が続くと予想されている。
 こうした中、同社は生産体制の再構築による競争力強化が急務と判断し、水島工場(岡山県倉敷市)の高密度ポリエチレン製造設備2系列のうち1系列を停止することにした。引き続き生産最適化と製品の高性能化による事業基盤強化を図っていく方針だ。
 なお、同社は2003年9月、日本ポリケムと日本ポリオレフィンのポリエチレン事業を継承して発足した、わが国最大のポリエチレンメーカー。
 経産省調べによると、鹿島、川崎、水島、大分各工場に合わせてLD年産56万2000トン、HD同42万3000トン設備を持ち操業している。

【設備停止の概要】
・設備名: 高密度ポリエチレン製造設備 第2系列(スラリー法)
・工場所在地:岡山県倉敷市
・生産能力:3.1万トン/年
・停止時期(予定):2025年5月

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1722228172.pdf