2024年08月01日 |
三菱ケミ、香川のコークス炉縮小 構造改革へ |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:三菱ケミカルグループ |
三菱ケミカルグループは1日、炭素事業を取り巻く厳しい環境に対応するため香川事業所(香川県坂出市)に有するコークス炉のさらなる縮小を決めたと発表した。2025年3月末までに現有コークス炉250門を150門に縮小する。 同社は、2021年12月に新たな経営方針「Forging the future 未来を拓く」を打ち出し、その中で炭素事業については「分離・再編し、独立化をすすめる事業」として、カーブアウト(親会社から切り離す)に向けて検討してきた。 一方、同事業への取り組みについては国内鉄鋼業界の需要動向を踏まえ、事業所におけるコークス炉設備縮小や輸出出荷設備増強による、海外輸出展開型のビジネスモデルへの変革をこれまで進めてきた。だが、足元は中国を中心とした鋼材需要の不振や海外コークス市況の低迷など、なお厳しい事業環境が続いている。 こうした中で同社は、コークス製造事業はカーブアウトよりも生産体制及び販売政策の見直しを優先させるべきと判断し、香川事業所に有するコークス炉の規模縮小と事業体制の再構築によって競争力の強化につなげていくことにした。加えて、国内外の販売ポートフォリオの見直しや追加の合理化策等を実施し、“市況変動に左右されない事業構造”に転換していく方針だ。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1722487251.pdf |