2024年08月08日 |
北大、固体中でも液体中のように動く分子発見 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:北海道大学 |
北海道大学の野呂真一郎教授(地球環境科学研究院)と東北大学の芥川智行教授(多元物質科学研究所)らの研究グループは7日、固体状態でも溶液中にいるかのような動きをする分子を開発したと発表した。 分子、イオンは固体中ではその動きが制限されるが、溶液中に溶けると自由に動き回ることができる。そのため、固体中と溶液中では分子の性質が大きく異なる。近年、固体中でも分子が動く現象が見つかりつつあるが、溶液中に比べるとその動きはわずかなものだった。 今回研究で、分子を適切に設計することにより固体状態でもよく動く分子を発見し、固体状態において溶液状態のような光反応性を示すことを見出した。またこの分子は、固体中でよく動く性質に関連して、“飛び跳ねる”などの興味深い特徴を示すことも分かった。今後、エネルギーを機械的な動きに変換する材料や薬剤を放出する材料への応用に期待できる。 なお、同研究成果は「Angewandte Chemie International Edition」誌(8月2日付)に掲載された。 (詳細) https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/240807_pr3.pdf |